人工聴覚情報学会



コラム COLUMN

2015年9月13日   新生児聴覚検査のセミナーひらかれる
2014年6月     国際会議参加ご報告
2013年12月8日~  大沼先生のコラム「初めての補聴器選び」
2013年12月31日  人工内耳装用者の音楽活動(APSCI2013に参加して)
2013年6月30日   洗足学園音楽大学感受研究室の韓国で開催された学会発表取材の感想
2013年6月19日   JAPAN補聴器フォーラム2013を観て
2013年6月2日    普天間 健さん
2013年2月27日   見えない星をさがす
2012年7月15日   パイオニア「身体で聴こう音楽会」
2012年5月5日   聴こえを助けるヒアリングループの世界
2012年3月23日   洗足学園音楽大学音楽感受研究室コンサートシリーズ
2012年3月21日   車載磁気ループ
2012年3月3日   聞こえのバリアフリー・シンポジウム
2011年12月10日 アップル社のCEO


新生児聴覚検査のセミナーひらかれる  2015年9月13日

 盛岡で開催されたセミナー「もっと知ろう。新生児 聴覚スクリーニング検査に参加しての
コラムです。こちらから。

大沼直紀先生のコラム「初めての補聴器選び」 

特別寄稿と冊子に掲載された文の転載をすることで内容を充実させていく事にいたしました。
リニューアルコラム第1弾として、大沼直紀先生からお知らせを戴き、出版社から転載の許可を得た、
連載コラムを期間限定で転載いたします。(出版元:週刊金曜日)

  第1回「どんな人でも”耳も歳をとる”のです」 (転載期間:2013年12月8日~2013年12月30日)
  第2回「高齢難聴者の聞こえを疑似体験すると」 (転載期間:2013年12月31日~2014年1月7日)
  第3回「私に補聴器使用を決心させた体験」   (転載期間:2014年1月8日~2014年1月15日)
  第4回「何をともあれ専門家の受診から」     (転載期間:2014年1月16日~2014年1月22日)
  第5回「人間は耳ではなく”脳で”聴いている」 (転載期間:2014年1月23日~2014年1月29日)
  第6回「コミュニケーションへの欲求と補聴器」 (転載期間:2014年1月30日~2014年2月5日)
  第7回「耳の日とグラハムとヘレン・ケラー」  (転載期間:2014年2月6日~2014年2月12日)
  第8回「”聞こえの痛み”を理解する社会に」   (転載期間:2014年2月13日~2014年2月19日)
  第9回「補聴器を買おうと思ったら」       (転載期間:2014年2月20日~2014年2月26日)
  第10回「おしゃれ&高性能に進化する補聴器」 (転載期間:2014年2月27日~2014年3月5日)
  第11回「体の中に埋め込む補聴システムもある」
  第12回「補聴器で後悔してほしくないから」   (転載期間:2014年3月20日~2014年3月26日)

  大沼 直紀:前筑波技術大学学長。医学博士。東京大学先端科学技術研究センターで
        ”聞こえのバリアフリー”研究を推進。



新春特別寄稿

人工内耳装用者の音楽活動(APSCI2013に参加して)  2013年12月31日

 インドで開催された人工内耳及び関連科学アジアパシフィックシンポジウム(APSCI2013)に参加された
洗足学園音楽大学感受研究室の松本室長からの特別寄稿です。こちらから。


洗足学園音楽大学感受研究室の韓国で開催された学会発表取材の感想  2013年6月30日

 韓国で開催された国際会議(20回国際耳鼻咽喉科学会議IFOS 2013の「人工内耳と音楽認知」というセクションは、今回初めて設けられたのではなく、以前からあるということを知り、人工内耳装用者にとっても音楽を聴いてみたいという、ごく当たり前の事を研究している研究者がいたことに、勇気を戴きました。

 「人工内耳と音楽認知」というテーマは、音楽を聴く為だけの研究ではなく、「音の認知」にあると考えます。「言葉」も「音楽」も「音の認知」に深く関わり、人工内耳で「音を認知」するということは、その「音」を「音声言語」と「その他の音」とにくっきりと弁別することで「音声言語の認知」が成立ち「言葉」を解することが出来るのだと人工内耳を装用して感じています。

 「言葉を認知」が人工内耳の出来る事として言われてきていました。そういった中で「音楽の認知」も可能だと、人工内耳装用者の中から声があがってきていました。しかしながら多くの医療関係者やメーカーの方々は「音楽は楽しめない」はずといい、「音楽」が「綺麗に聴こえる」という人工内耳装用者の音楽観に懐疑的でした。 この「音楽が綺麗に聴こえる」とい少数の「声」に着目していち早く研究のテーマとして取組んできた「洗足学園音楽大学」の困難な道のりを歩まれた研究者に、私達のできること、それはエールを送る事、実質的な支援をしていくこと、この2つが「人工内耳の全ての音認知の認知能力」を解明する研究に繋がるものと考えます。

 「言葉はイントネーション」「音楽もイントネーション」です。そして「メロディ」も「言葉」の中にあります。音の認知に「言葉」「音楽」「雑音」(雑草という植物がない・・音にも雑音という音はない)だけではない、様々な「音」があります。これらの「音」を認知できる「人工内耳」を創っていくために、とても大切な研究だと考えています。

  音楽認知について、2007年11月29日の産経新聞(東京朝刊)でサンドラ・トレハブ氏の記事があり、その記事中に、「最後に、私たち研究者が驚いた子供の聴力について紹介します。大人が途中で聴力を失い人工内耳をつけた場合、音楽は騒音のように聴こえます。ところが、生まれつき耳の聴こえない障碍を持つ子供に人工内耳を埋め込んだ場合、音楽をよく好み、自発的に歌うようになり、音楽を楽しむことが出来るのです。このように音楽を楽しむ能力をもつ赤ちゃんに、皆さんもぜひたくさん歌いかけてあげてください。」という記述がありました。このような結果を研究者が発見されています。サンドラ・トレハブ氏は、音楽への可能性を否定することなく、赤ちゃんの時からたくさん本物の音楽を聴く習慣を持つことで、感受性豊かな聴こえの訓練になると考えました。大人の場合でもたくさん音楽を聴くことで、聴こえが変わってくる事を、筆者は体験をしています。

  洗足学園音楽大学感受研究室が国際会議で発表の機会を得たのは、「人工内耳と音楽」の研究に今まで見向きもされていなかった「音楽を人工内耳で感じる」その可能性を世界も注目をはじめているからだと考えました。 取材に応じて戴いた、洗足学園音楽大学感受研究室松本室長・丸山研究員・安里研究員・森研究員に感謝をいたします。


JAPAN補聴器フォーラム2013を観て  2013年6月19日 

 2013年6月15,16日、秋葉原UDXアキバ・スクエアで開催されたJAPAN補聴器フォーラム2013は、25周年を境に大きな転換をしていました。
 補聴器フォーラムと銘打っている補聴器展示会に人工内耳のブースが設けられていました。その人工内耳メーカーのブースには、人工内耳セミナーが開催されたこともあり、大勢の人たちの関心を集めていました。
過去の補聴器販売店主催「聴こえの相談室」は、あちらこちらで開催されていましたが、人工内耳の情報を得ることは皆無でありました。

  聴覚障碍には多岐様々なものがあり、補聴器を使用せずに話者に普段よりも少し大きな声で話してもらえれば会話が出来る方、この方々は躊躇せずに補聴器を使う事でQOLが格段にあがるので、最も補聴器の効果を享受できる方といえます。大きな声で話してもらっても会話が出来ない方は、躊躇なく補聴器を使用していますが、中には補聴器を使用していても、会話に多少の苦労が伴う方もいます。そして補聴器を使用しても全く会話が出来ない方もいます。
25年前までは聴覚を補う補聴はここまででした。補聴器で補聴がかなわなくなったらずっと聴こえないまま・・・。しかし補聴の環境は、その先に人工内耳があり、音を聞くことが出来ていたのです。補聴器で補聴が叶わなくなった方でも人工内耳で会話が出来る方がいます。このように、聴覚障碍には様々な「聴こえ」があります。

 当時の補聴器販売店は、補聴器を買いに来るお客様に補聴器だけを販売するという姿勢で、「補聴の相談」に応える機能は持ち合わせておらず、人工内耳の情報を得る事が出来ませんでした。しかも、補聴器では補え切れない程の聴覚の筆者にも補聴器を販売するというあり様でした(一部の補聴器販売店だけだったのかもしれませんが)。

 ところが、今年の補聴器フォーラムから、補聴器も人工内耳も同じ「補聴」を「保障」と役割を明確にして、本当の「聴覚の補聴」をサポートしていく社会的な役割を担って行くことを社会に表明していたのです。補聴器と人工内耳はそれぞれに「聴覚」の状態によって、対象者が違ってきている事を 補聴器販売店もしっかりと社会に伝えていく姿勢を持たないと、社会からの信頼を失っていく懸念さえも生じます。
 先天性聴覚障碍児が出生率1%といわれている現代社会においては、聴覚保障はとても大切な、社会的意義の大きいものであり、医療機関はもとより、補聴器販売店も同じ位の役割を担っていかなければならないと考えていたなかで、このような決意を見ることができたのは、補聴器販売店の今後にエールを送っていかなくてはならないと強く感じました。

 「JAPAN補聴器フォーラム2013」は社会に対して補聴器販売店がやらなくてはならない事の決意を、明らかにした新しい「補聴器業界の意識改革スタート年」といえます。 これからは「聴こえ」にお困りの方は「耳鼻咽喉科」は勿論「補聴器販売店協会加盟販売店」にも相談にいくようにと、声を大にして社会に伝えていかなければならないと感じています。

普天間 健さん  2013年6月2日 

 人工内耳装用のマリンバ奏者である、ミニ演奏会を聞きに行ってきました。
普天間さんのライブは2度目ですが、1回目は渋谷のライヴハウスで沖縄音楽のグループによる沖縄ライヴで沖縄の言霊音楽でした。2回目がきょうの日本コクレア社社屋で行なわれたソロライヴです。どちらも同じ普天間さんなのですが、まったくイメージの違う普天間さんなので????別人かと・・・・。

  つまり、人工内耳のマリンバ奏者という枠を超えた、アーティスト・・・普天間 健さん だから音楽シーンに合わせて、音楽表現が違えば別人のようにもみえる。さまざまな音楽の中に熔けこみ、どんな鋳型にも合わせられるテクニックもあり、しっかりと音楽世界観を熱いハートで表現していく、素晴しいソロライヴでした。

 ソロライヴの中で、マリンバの魅力を伝えていくワークショップの時間も設けて、マリンバの魅力を、面白楽しくマリンバの実演を交え、聴こえの確認作業をしながらだったのが、とても感銘しました。
 例えば、固いマレットは毛糸の糸が細くまかれており、ストーンストーンとした音がはっきりと聴こえて、柔らかいマレットは太い毛糸でまかれているので響が広がるような音がでる、それを実際に音をきかせてくれたので、聴き比べができました。

  聴き比べは、音だけを聞くのではなく、低音の曲をやわらかいマレットを使用して演奏する等、人工内耳装用者ならではのポイントを掴んだ説明があったので音楽を楽しめた。 その説明の中に、上に向いた音、下に向けた音、というのがあり「音楽」を「聴く」ではなく「音楽を感じる」為の、音楽表現を知る事が出来たのは、「人工内耳と音楽」は相反したものではなく、本当に心から「音楽」を「感じる」ことが出来るのだと、希望と光を感じる事が出来ました。
 
 アーティストとしての普天間健さんの音楽だからこそできた新しい「人工内耳と音楽」の世界だと思います。 人工内耳装用者がマリンバを演奏しているのではなく、アーティスト普天間健さんは、たまたま人工内耳を装用していたといえる音楽表現者でした。 今まであらゆるところで「人工内耳と音楽」を学んできたが、普天間さんの話を聴いた事で、たくさんの事が腑に落ちました。「人工内耳と音楽」の発展と研究に欠かせない貴重な音楽家アーティストだと考えます。

見えない星を探す  2013年2月27日 

 昨年は二つのシンポジウムを開催することができ、そのひとつである東京医科大病院でのシンポジウム
(2012年11月開催「人工内耳の効果とは?聴こえが見える化することで解ること・出来る事」)は、
人工内耳と脳磁計そして脳科学と聴脳学を交え、人工内耳のリハビリ・ハビリテーションを、人工内耳の聞えを表わす脳磁図を、存在するが見えない星に例えて、人工内耳の磁力の中から脳波を捉え、より有効なリハビリ・ハビリテーションが見付かるはずと「見えない星を探す」という言葉に希望をのせてロマンを感じてもらえるテーマで開催しました。

 もう一つは、人工内耳と言葉と音楽をテーマに、言葉だけを求めて音楽から遠ざかっていては、本当の言葉の取得に大いに関わりのある、イントネーションを身に付ける機会損失になってしまうのではないかと考え、シンポジウムを開催いたしました。(2012年2月開催「『聞こえのバリアフリー・シンポジウム「〜人工内耳・補聴器と音楽とコトバ 〜聴脳・言葉・音楽〜」』)

 どちらのシンポジウムも高い評価を戴き、お力を戴いた方々のお陰と感謝をしております。
 今年は活動の柱をどう組立てていくかと考えた時に、昨年のノーベル賞を受賞した山中先生が研究されている、再生医療に僅かではありますが光を感じ、人工内耳の重要性が更に高まったと確信いたしました。なぜならば、聴覚の再生は聴こえと同時に言葉の獲得がなければ意味をなさないからです。
 
 再生医療が可能になったからと言って聴こえや言葉の獲得が出来るわけではないと考えています、心臓や肝臓のように機能が再生されるのとは違って、聴覚は耳の機能が再生されても、脳の言語野が音を言葉として解していくに、言語野の発達が大きく影響してくるものです。脳に音や言葉が再生された聴覚器官から入ってきても、脳が反応の仕方を学んでいないと、音は解っても、その音が言葉としてはわからないという事がおきます。(狼に育てられた少年のように・・・)

  つまり、新生児に重い聴覚障碍があったとしたら、再生医療が実現するまでの代用として、人工内耳で脳に「音」を「言葉」を入れていかなくては言語野が育たないという事が考えられ、聴覚の再生医療が成功するかどうかは、今の再生医療がまだまだ不可能な時代から、人工内耳で音を脳に入れて言語野を育てていく必要があるのです。再生医療の可能性がおぼろげながらも見えつつあるからこそ、人工内耳の存在意義が浮かび上がってきました。
 
 そこで今年の活動の柱に、新生児聴覚スクリーニングを普及活動を取り入れていく事で、聴覚新生児障害の発見と、将来の再生医療の対象者を増やしていく事に繋がると信じます。


パイオニア「身体で聴こう音楽会」  2012年7月15日

昨日、定例のパイオニア「身体で聴こう音楽会」を聴きにいってきました。
パイオニア社が20年もの長き間たゆむことなく継続をしてきた社会貢献活動の一つです。

20周年記念特別企画「BIG BAND JAZZコンサート」
編成は、トランペット4名、トロンボーン4名、サックス5名
クラリネット1名、ギター1名、ピアノ1名、ベース1名、ドラム1名の
本格的なBIG BANDによるJAZZライブで素晴しいひと時を戴きました。

プログラムの中に、なつかしの外国TV映画メドレーがあり
コンバットやらララミー牧場やらヒッチコック劇場やら
スパイ大作戦、どれもこれも子どもの時に観ていたので
頭の中に残っていた音楽と繋がって、あの昭和30年代からの
貧しかったけど皆が夢をもてた、映画「三丁目の夕日」にある
過ぎ去った日々の光景が脳裏を廻っていきました。

そして
映画「グレンミラー物語」の中で演奏されていた曲を
人工内耳になってから生演奏で聴いたのは始めてでしたが
綺麗な音で聴くことができている自分に嬉しくて
人工内耳も満更でもないなぁ・・・・と
あらためて人工内耳の力を見直した。

聴覚障害者に「音楽」は無理・・・ではなく
聴覚障害者だからこそ「音楽」を・・・と
20年間も続けてきてくれたパイオニア社に 本当に感謝の思いです。


聴こえを助けるヒアリングループの世界  2012年5月5日 

 特定非営利活動法人 人工聴覚情報学会が磁気ループ活動を始めています。

 磁気ループを自作してみたらとても簡単に出来たので、皆さんも作ってみては如何でしょうか?と
言いたいところだが、あれば便利だがわざわざ作るまでにはいかないのが多くの人の行動パターンではないでしょうか。そこで自作を薦めるよりは、磁気ループの設置箇所を増やしていく必要を訴えていく為の社会啓発活動を開始しました。自作のお薦めを辞めてしまったわけではありませんが、やはり多くの場所に磁気ループがあるほうが、私達にとっては大事な事と考えて、自ら設置していく事で本気度を感じてもらえればと考えアクションしています。
 
 実は既に埼玉県深谷市のNPO市民映画館で、実験的に設置を行い活用していただいています。
評判もよく映画館の担当者も磁気ループの支持者です。 深谷シネマの磁気ループシステムは、東京工業大学の中村教授が作製し深谷シネマまでお出でいただき、深谷シネマの映写技師(電気工事有資格者)とともに設置をしたものです。
 このシステムを基本にして、各地の映画館に設置を呼び掛けて、賛同を戴いたところから磁気ループを設置していきます。この磁気ループ社会啓発設置活動は映画館に留まらず、地域の需要者からの要望も取り入れて賛同が得られるところがあれば、何処でも磁気ループの設置をしていきます。一人でも多くの磁気ループ支持者を増やしていくことで、公共施設や公共の場での磁気ループ普及に拍車をかけていければと願っています。
 
 人工内耳装用者・補聴器装用者が聴きやすい環境を磁気ループで創造して行こうと、自動車用の磁気ループを愛車に搭載をして感じたのは、雑音のない性能を求めれば、個人の自作磁気ループでは限界があるということでした。私の車に搭載した磁気ループも東京工業大学中村教授の手によるものです。とても簡単なシステムであり自作も可能ではありますが、磁気ループは社会環境の中で大事なものである事から、自作に委ねていくべきものではないのではないかと考えています。自作を否定するという事ではなく、難なく自作が出来る方ばかりではないことからみても、社会環境整備を優先にと活動を開始しました。
 
 多くの方に賛同をいただければ磁気ループの普及が促進されていきます。 関心をお持ちいただいた方は、お問合せからご連絡をください。



「こんな記事が」シリーズ  2012年4月24日 

こんな記事をみつけました。
http://www.rohm.co.jp/news/120423_2.html


「こんな記事が」シリーズ  2012年4月5日

ニューヨークのタクシー(イエローキャブ)に磁気ループが!
ここから(英文記事です)


「こんな記事が」シリーズ  2012年4月1日 

こんな記事をみつけました。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20120331-OYT8T00875.htm


洗足学園音楽大学音楽感受研究室コンサートシリーズ  2012年3月23日 

『第6回音楽を聴きに来ませんか』が開催されました。

 雨が降る寒い夜にも関わらず、多くの方が音楽を聴きにいらっしゃっていました。
昨年は東北の大震災の影響で開催が見送られ、そのまま消滅してしまうのではないかと心配していました。
このコンサートは、毎回新たな試みを取り入れていて、継続して聴きに来ている方が楽しみにしている
難聴者が期待しているコンサートです。

 前半の音楽は「放課後の音楽室」「12個の音〜クラフトの主題による〜」「テーブルミュージック」
「ジャマイカ・フェアウエル」「平均律クラヴィーア曲集第一巻より 前奏曲第1番ハ長調」「アヴェ・マリア」「むこうむこう」「都じょんがら〜マリンバと和太鼓の為の〜」後半はオーケストラ演奏の「ボレロ」
「人工内耳の為のG7」と、とても感動的な音楽を、人工内耳装用者・難聴者に届けてくれました。

 今夜は雨が降り冬に戻ったような寒い夜でしたが、心が癒され暖かな気持ちでお土産は「笑顔」でした。
この素晴らしい音楽会が、全国各地で定期的に開催できるようになればと願っています。
ある高名な先生がおっしゃっています、「難聴者が音楽を求めるのは決して贅沢ではない」
いつでもどこでもどんな形であれ、音楽を楽しむことはそれぞれの楽しみ方があっていいと思います。

車載磁気ループ  2012年3月21日 

http://mainichi.jp/area/gifu/news/20120319ddlk21040009000c.html

バスの磁気ループが補聴器だけではなく、最新の人工内耳には磁気コイルが内蔵されていて
有効活用ができます。
代表理事の乗用車には、乗用車用に作製した磁気ループが搭載されています。
この、車載磁気ループは東京工業大学の某教授が作ったもので、シガライターを電源として駆動し
ワイヤレスマイクを使用しています。試作品ですがそれなりの性能を有してとても便利です。
試聴をしてみたい方がいらっしゃいましたら、連絡をお寄せください。

聞こえのバリアフリー・シンポジウム  2012年3月3日 

2月5日に東京大学先端科学技術研究センターで開催いたしました聞こえのバリアフリー・シンポジウム
「聴脳、言葉、音楽」は、おかげ様で全国各地からたくさんの方にご来場いただき、無事終了することが
できました。

ご来場いただきました皆さま、寒い中、ありがとうございました。予想より多くの方にご来場いただき、
STAFF一同感激しております。

また、シンポジウムの開催にあたり、後援・協賛・協力いただきました団体・企業の関係者様、
そしてボランティアの皆様ほか、イベントに携わったすべての皆様に心より御礼申し上げます。

これからも、人工情報聴覚学会は発展していきます!皆様方のより一層のご支援を賜りたく、
よろしくお願いいたします。


アップル社のCEO  2011年12月10日


亡くなられたアップル社の元CGO スティーブ・ジョブズ氏は難聴だったようです。

開発時のボリューム設定に苦慮したという記述がありました。

ジョブス氏は難聴で、iPodを作ったときに、同氏に音が聞こえるようにボリュームを
大きくしなければならなかったそうです。
「彼の求めるボリュームと、音量が大きすぎてはいけないというフランスの法律のバランスを
取らなければならなかった。

ヘッドフォン難聴を防ぐ為の規制にアップル製品が
いつも対象になっていたので気になっていたが
そのような裏事情があったとは・・・

難聴者にとってはボリュームの幅が大きいのは助かるが
健聴者には大きすぎる音を耳に入れてしまいやすくなってしまい
ボリュームの幅が「害」となってしまい規制を掛けられた・・ような・・・

その規制が難聴者ので音楽を楽しむ機会に影響があったかもしれません・・・


                                    
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